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高密度スタイロフォームを採用。
スタイロフォームには高密度のものと低密度のものと2種類あり、低密度のスタイロフォームはもともと住宅用断熱材として開発されています。
しかし、より低価格であっても低密度のものは、畳の内部に使ってしまうと、人がその上で生活する負荷に対して十分な耐久性がありません。
当店の標準仕様畳床に採用した高密度スタイロフォームで、経済性と高耐久性の両立を実現しています。
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当店の標準仕様畳床は、「たたみボード-高密度スタイロフォーム-たたみボード」の3層構造。
廉価品の2層畳床は、性質の異なる材料を2枚組み合わせただけ、環境により反り返ってしまうことがあります。
当店の標準仕様畳床は、3層とすることで曲がる力が拮抗し、反り返りを防止しています。
内部のスタイロフォームは発泡剤であるため衝撃を受けると欠けてしまう性質があります。
1層目と3層目の畳ボードにより保護され上下からの直接的な力を受けず長持ちします。
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不織布シートを採用。
うすい不織布が畳の表側に縫い付けてあります。
畳ボードの表面は柔らかく削れやすい材質です。
柔らかな表面を保護し、長持ちさせます。
同時に畳表の裏面も保護し、畳表の裏返し加工時まできれいな状態に保ちます。
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折り曲げによって畳の角を作成しています。
ヘリ無し畳の強度は四隅の強度で決まります。
当店のヘリ無し畳は、折り曲げによって角の畳表の厚みを増し、耐久性を増しています。
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下図のように角を切除して接着剤で角を張りつけた場合、
生活上の震動により角の接着部位が壊れて破れやすくなってしまいます。
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自動化せず職人の手で1枚1枚畳表を曲げています。
畳のお部屋は正方形でも長方形でもありません。
1辺が数ミリ単位で曲がっていたり出ていたり入っていたりします。
そんなお部屋にぴったり合わせて曲げることは機械ではできません。
当店のヘリ無し畳は、人の手でゆっくり曲げてすきまのないヘリ無し畳を実現します。
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畳表と畳床は接着剤不使用です。
当店は畳糸で縫い、昔からある加工法で制作します。
当店のヘリ無し畳は、接着剤から出る化学物質によるシックハウス症候群を心配する必要はありません。
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・細い綿糸を張って物差しをあて、1ヶ所1ヶ所目視により丁寧に測ります。
・綿糸は細いので、1ミリ以下の誤差で測れます。
効率を優先させたレーザー光による採寸法は誤差が大きくなりすぎてしまい、当店の品質基準に合う畳が作れません。
当店は昔から伝わる伝統的で正確な採寸方法で丁寧に測ります。
・採寸箇所を省略すると、完成時に畳の隙間が大きくなり、仕上がりが悪くなってしまいます。
当店では畳寄せの出っぱりやへこみ、柱のネジレや切り込み等、すべて計測し、すきまのできないように多くの箇所を時間をかけて測ります。
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